主人と奴隷と鞭

鞭打つというのは、つまり罰するという事です。悪事を働いたから罰を受けるのであって、本来ならば鞭打たれる奴隷は恐怖に怯えていたり、自分の罪を恨めしく思ってなければいけません。しかし最近はコンビニエンスな鞭打ちが蔓延り、にわかMや自称ドSの独りよがりが増えたものです。それが悪いという訳ではなくて、むしろ自分だって敬虔なるSMプレイヤーである訳でもないのに鞭プレイに挑戦する事が度々あります。そんな私を悦んで打ってくれるSや、「叩いていいよぉ」なんて尻を突き出してくるMもいて、生半可な精神ながらお互いSMごっこを愉しめている訳です。

しかし本当の主人と奴隷の関係になってくると話は違うようです。雌奴隷牧場を経営している御主人様の幼馴染(小学生の頃、蛙を見て泣いていたというのに)とランチをしていたら、「自分がしたミスに気付いていない奴隷をお仕置き中」と言うので「どんなお仕置き?鞭打ち?」と聞くと彼は首を振って「何もしないお仕置きだよ」と笑いました。

「鞭は、奴隷が自身の悪事に気づいてから使うもの。まだ奴隷の中で何が悪いのか分からないのに鞭打つ事はできない。奴隷が起こりを分かってから、それについて彼女らがどう考えているのか、そして僕への服従心があるのかが知りたいんだ。鞭で痛み与え余裕をなくした状況下で本心を炙り出すって事」

「それは怖い」

「鞭を見ただけで震えて泣き出す奴隷もいるくらい。だからあんまり使わないかな」

なるほど原始的な鞭打ちについて調べてみると、苦痛を与えて自白・悔悟を強要する刑罰であり、一部の国では実際に鞭打ち刑があります。BDSMにおいても、ただ痛みを与えるプレイに使うのではなく、奴隷が悪事を働いた時に主人への忠誠心を確認するために使うんですね。「ただしこれは僕の方針であってすべての主人・奴隷がこのスタイルではないから」と冷たく言われてにわかM精神がゾクゾクと昂る昼下がりなのでした。(めめこ)

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