左様なら、私のはつこいよ 30

大学に通っているうちにいくつかのヒット作を生み出した美耶は、就職するか悩んでいたものの、結局作家に専念することにしていた。

さいわいにも貯蓄はそれなりにあったし、なにより最近は官能小説以外の仕事も多い。
ネットのコラムや雑誌にも連載を持っていた。

これから先、作家で食べていけるという自信と、書き続けるという決意に、両親はなにも言わずにただ頷いてくれた。
もちろん、美耶は二人に著作を見せるという愚行を犯すことはなかったし、ペンネームがばれないように周囲の誰にも、己の職業を知らせることはなかった。
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つかれた 10

『ぁ、あ……んぁ、は……ひ、あ、あっ』

遠くで聞こえる衣擦れの音。荒い吐息。美耶は思わず顔をシーツに伏せた。
下半身が重くなるのを自覚する。
そろりと指を伸ばし、胸元を探る。
淡く色付いた部分を布越しに引っ掻くと、意思とは関係なく筋肉が痙攣した。

「ん、んっ」

漏れそうになる声を噛み締めて、美耶は体を震わせる。
堪らずブラジャーをはずし、唾液を掬って胸先につけ、凝った実を抓んだ。 “つかれた 10” の続きを読む