【見ないで!と言うM女】貞操帯(女)

N氏いわくこんなSMプレイも

「私、男から女として消費されるのがイヤなんです!」

M女のA美は潔癖した顔でそう言う。ほとんど宣言である。 私は女王でA美はM女。ならばプレイに入ればいいのだが、A美はプレイに入る気があるんだかないんだか、そんな調子で私を困らせる。

かまってM女と言えばそうなんだが、かまってというまでに道のりがあったのだろうから、私はペニスバンドをひとまず置いて、話を聞く。

A美は自分の感性は敏感で、街の男たちの目つきは自分を女として(ほとんどメスとして)消費していくのだと言う、それが分かって肌が痛いのだと、そしてそれが心にまで通じてしまっていると、だからどう思いますかと言うのだが、そこまで思うのならばもう一息自分で決めておくれと思うのだがそれじゃ満足できない…らしいので、私も、弱る。

「この女王は聞く耳を持っているようで持っていないし、何より無敵じゃないのですよ」

思わず敬語になる。

「いいえ。女王様はきっとお答えになってくれる」

ほとんどお上扱いされて余計に弱る。

「と言われてもねえ…その実そんなに中身もないんで…」

弱気をそのまま言葉にして勘弁して貰おうともくろむが、どうも聞いてない。 あなた、Mだって言うけどもよっぽど強いよ。

「私、きっちり自分の身を守ってるんです」

拍子抜けして言葉が出て石化した。

「こうやって性器を封印してるんです」

と、ズボンの下の貞操帯を見せてくれた。というのか見せられたと言うのか。 見せつけられたと言うといいかも…。

「それでもダメですか?」
と聞く。

「ここは、進入禁止なので大丈夫だと思ってますけど、心が…」

「心は…そうか…悩ましいですね…」

私にもっと言葉があればいいのだが。 辞典に載っている言葉じゃないようでどこにあるだろうかなぁ…。

このページの先頭へ