春をひさぐ女(9)|結婚

haruwohisagu9デートクラブでの初日、
リカは5人の客を取った。

1人1万円がリカの取り分だ。

しかし野上が
リカに渡したギャラは2万5千円だった。

「どうして?私のギャラは5万円でしょう」

リカは驚いて尋ねた。

社長は声を荒げて答える。

「ジュンにリカちゃんのバンスとして
100万円渡しているよ。
だから、毎日のギャラから引かせてもらう。
君、知らなかったの?」

リカは呆然とした。

ジュンはリカに内緒で、
野上からバンスを受け取っていたのだ。

ジュンの携帯電話にダイヤルしたが、
呼び出し音が空しく響くだけだった。

そんなある日、
街でリカを呼ぶ女の声がした。

振り返ると、
ゴージャスリップの幸子ママが立っていた。

「元気?」

「はい。ボチボチやってます」

「ジュンも結婚しちゃったし、
アンタもそろそろ風俗から足を洗わなきゃね」

「ジュンが結婚?!」

リカの表情から急に笑いが剥がれたように消えた。

目を二つ三つ瞬いて、凍りついた。

「アンタ、ジュンが結婚したことを
知らなかったのかい?」

ママは顔に同情を滲ませながら経緯を話した。

ジュンはホストクラブの経営が苦しくなり、
金策に走り回っていた。

そんな時、太客である女社長が、
自分との結婚を条件に店への援助を約束した。

そして1年前、
ジュンはその女社長と結婚した。

幸子ママと別れた後、
どこをどうやって帰ったのか覚えていないまま、
リカは自分のアパートに戻り、
魂が抜けたように座り込んでいた。

その日の深夜、
1ヶ月ぶりにジュンが部屋を訪れた。

「結婚したんですって?
1年も前に?」

リカは怒りを抑えるあまり、声が震えた。

「ああ」

「奥さん、どんな人?」

「アパレル会社の社長をしている、50女さ」

「私に内緒で
店からバンスを借りたのはなぜ?」

「俺の店が苦しいからだよ。
そんなに俺を責めるんだったら、
もうここには来ねえよ」

ジュンは、それが結論であるかのように腰を上げた。

とたんにリカの怒りは恐怖に変わった。

自分が今捨てられようとしているのだという実感が、彼女を襲った。

6年近く身近にいて、
彼女の支えだったたった一人の男が、
今、リカを置き去りにしようとしているのだ。

「行かないで!!」

リカは悲鳴のような声で言って、
ジュンの腕にしがみついた。

「奥さんがいてもいい。
私のギャラを持っていっても構わない。
だから、私を捨てないで!」

ジュンは、黙ったまま煙草に火をつけた。
やり場のない静けさが二人の間を流れた。

その重い空気を遮るように、ジュンが呟く。

「腹が減ったな。飯でも食いに行くか」

「うん」

リカは、不自然なほど明るい声を出して、
ハンドバッグを手に取った。

「待て。外に行く前に、お色直しをしなきゃな」

ジュンは縄を取り出し、
リカの服を脱がせた。

瞬く間に亀甲縛りを作りあげる。

そして、淫裂を覆う縄の間から、
ヴァギナにローターを差し込み、
リモコンのスイッチを入れた。

「あぁ……」

リカが呻く。

「飯を食いに行くんだから、声を出すなよ」

ジュンは、にやりと笑いながら
リモコンをポケットに入れた。

近所のファミレスで食事をしながら、
男はリモコンのスイッチをオンにする。

「声をあげるんじゃないぞ」

「……。」

膣穴に玩具をはめたまま、
リカは無言でのけ反る。

潤いきった秘所が更に蜜液を吐き出し、
スカートに染みていく。

(こんな喜びを与えてくれるのはジュンだけだわ。
彼と別れるなんて、絶対にイヤ)

リカは悶えながら、
ファミレスの赤いシートの上で
何度もアクメに達した。

翌日、野上からの電話で、
リカに指名が入った。

ホテルのドアを開け、

「こんにちは。
ご指名ありがとうございます」

そう言いながら顔を上げると、
立っていたのは、関口だった。

「リカ。探したんだよ」

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