6話 砂丘の足跡

karenaihana6「瑞樹、この頃、明るくなったよな」

ネットで拾い読みした面白いニュースを話して聞かせながら、先に吹き出した妻を見て勇一が言った。

「そう? いつもと変わらないけど」

後ろめたい気持ちも少しはあるのだろうか、
それとも室生との変な関係が滑稽で、
モノトーンの生活に小さな刺激を与えてくれているのだろうか。

瑞樹は自分でもよくわからない。

「晩飯はいらないよ。会議が長くなったら泊まるかもしれない」

「あまり飲み過ぎないようにね」
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