7話 厄介な玩具

karenaihana7作詞教室が終わり、
雑居ビルの前で皆と別れた。

「すみません、お先に失礼します」

夫の晩ご飯を作ると嘘をついて、
わざと足早に立ち去った。

電車に乗り、四つ先で私鉄に乗り換え、
二つ目の駅前の喫茶店で室生を待つ。

小一時間もすると、
さっきまで教壇で教えていた室生が、
目尻に皺を作って店に入ってくる。

珈琲代は室生が払ってくれる。
ホテル代は割り勘と決めている。

先週のは風呂が汚かったので、
今夜は新しいホテルにしようと
小声で話しながら駅の裏通りを寄り添って歩いた。
続きを読む 7話 厄介な玩具