15話 『奥で漲る』

閉じた窓は、隣りのビルの壁に面していた。

音は聞こえないが、
風で激しく雨滴がガラスに当たっているのはよく見えた。

「どうやって使うの?」

ウィバイブ4を手に取り、
室生は不思議そうにひねりまわして考えこんでいた。

「こうやるの」

瑞樹はバイブを老人から取り上げ、
リモコンを渡した。

「私が使ってみる。
スイッチとレベルを調整してね」

室生の中指で濡れた花弁をいっぱいに開き、
瑞樹はベッドに仰向けになった。
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