甲府盆地の暑い夏(2)|悪夢

香織はだんだんと焦り始めた。 一向に阿川のものが、大きくなる気配がない。 香織のテクニックが稚拙というわけではない。 彼女はむしろ、 男のものを扱うことに自信を持っていた。   阿川が「もう無理だ」と言っている […]

20話 『不自然な交わり』

昨日までの雨と風が嘘のような快晴になった。 空は青く広がり、 千切れたような雲がゆっくりと流れている。 瑞樹はたまった洗濯物を ベランダに出て物干しに干した。 サンダルに残っていた雨の雫が 素足に冷たかった。 下腹部が熱 […]

5話 枯れた男

「僕は歩く成人病だよ」 金曜日ということもあって、 駅の裏手にあるラブホテルはどこも満室だった。 老人とはいえ、 誘われた室生も少しはその気になったのか、 それとも誘った瑞樹から「今日は帰りましょう」 とも言えない雰囲気 […]

お客様N(17)|リスクマネージメント

矢掛町の山々が、新緑の黄緑色に塗りつぶされた5月のある日。 深夜2時半。 龍王山では夜行性のツキノワグマやタヌキ達が、 獲物を求めて真っ暗闇の森の中を忍び歩いている時間。 成田のベッドルームで、スマホが突然警報音のような […]