今夜もまた、アダルトグッズに心も体も奪われた、
大人の物語が始まる・・・

18話 『雨に濡れた花』

「一杯だけ、どうかな?」 雨は小降りになっていた。 終電までにはまだ時間があった。 いつもならホテルを出ると、 駅の改札の手前で小さく言葉を交わして、 自然と離れるようにして 別のホームへと足を急ぐのだが、 今夜の室生は・・・

17話 『ささやかな後悔』

見ておきたかった。 瑞樹は悶え、喘ぎ、 室生の二の腕に爪を立てながら、 顔を右に向けて壁の鏡を見た。 乱れたシーツのベッドの上、 上半身の服を身に着けたままの老人と、 孫ほど年下の女が腰を激しく使って蠢いている。 ぴった・・・

16話 『淫汁』

指を添えた男根を、ゆっくりと花弁に押しつけていった。 まだ亀頭は柔らかい。 花弁に押しつけると、 そのまま中折れになって外に逃げてしまう。 けれどウィバイブ4が添えられた、 これまでにはない現実離れした卑猥な花弁が、 室・・・

15話 『奥で漲る』

閉じた窓は、隣りのビルの壁に面していた。 音は聞こえないが、 風で激しく雨滴がガラスに当たっているのはよく見えた。 「どうやって使うの?」 ウィバイブ4を手に取り、 室生は不思議そうにひねりまわして考えこんでいた。 「こ・・・

14話 『枯れ木の雫』

ホテルの前で白い猫が車に轢かれて死んでいた。 それをよけ、顔をそむけながら二人でロビー入った。 室生が傘をすぼめて水を切る間に、 瑞樹は素早く部屋を選んでパネルのボタンを押した。 フロントの小さな窓から、 肉づきのいい中・・・

13話 待ち合わせ

室生はパソコンも触ったことがない。 携帯は古くてメールもできない。 だから連絡は電話か、 留守電にメッセージを入れるしかなかった。 金曜日はまた雨になった。 天気予報では夜になって激しく降るそうだ。 傘をすぼめて喫茶店の・・・

12話 初めての快感

ベランダで洗濯物を取り込むとき、階下の広場を見下ろすと、 さっきまでここで珈琲を飲み、世間話しに笑っていた絵美ちゃんが、 駐輪場から自転車を引き出しながら手を振っていた。 童顔だが瑞樹よりも四つも年上。 三歳の男の子の母・・・

11話 ウィバイブ4

アイドルのチケットが届くよりも、 この荷物が届く時間のほうが 瑞樹には不思議な昂揚感があった。 チケットを手にしたあの夏、 友達と出かけたコンサートに 少し失望してしまったこともあるかもしれない。 『枯れない花』 たった・・・

10話 不思議な玩具

「病院なんかに頼るのは嫌なんだ」 一瞬、デジャヴのようだと瑞樹は思った。 作詞教室から二日後の昼下がり、 夫の勇一と二人で久しぶりに新宿で映画を観に行った日のことだった。 ロビーで上演時間を待っているとき、 二、三歳の女・・・

9話 玩具の誘惑

「ああっ、もっと、もっとぉぉ!」 花弁からあふれた蜜が、 室生の萎えた男根にからみつき、それを花びらの重ねが摩擦をして、いつしか蜜蝋でも塗りたくったように白く濡れ光っていった。   硬くしこりきった乳首が 室生・・・

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