29話 『最後の交わり』

karenaihana29あふれた蜜が太ももの内側にまわって
スカートを濡らしそうになった。

瑞樹は座席に落としたお尻を少し左にずらし、
蜜を蕾に集めるようにした。

左にずらしたことで室生と寄り添う位置になった。

 

こんどは室生の手が瑞樹の手首に伸びて
自分の股間に導いた。

そこには老人のものとは思えない
漲った硬さがあった。

たったひとつのバイブを手に入れたことで、
瑞樹は不倫相手の老人の男性を蘇らせ、
同じバイブで夫も本気で妻を抱くようにさせてしまった。

(…だけど)

と、心の中の瑞樹がまた呟く。

妊娠のことはどうなるのだろうか。

室生は孤独だ。
病気も抱えている。
この先、何年生きてくれるのかもわからない。

(ああ…またぁ)

バイブの振動が大きくなった。

最前列にいる若いカップルは
映画とおしゃべりに夢中でこっちに関心はない。

瑞樹はウィバイブ4の振動に
背中を押されたかのように、
室生のジーパンのチャックを下げ、
トランクスの隙間から漲った亀頭を自由にした。

それは充分に熱く、
老人の血をいっぱいに集めて硬くなっていた。

ウィバイブ4で萌芽と蜜道を震わされている
若い人妻が体をくの字に折り曲げて、
尿の匂いのする室生の男根を口いっぱいに頬ばった。

太ももを重ねるように腰をひねったため、
あふれた蜜がチュッと音でも立てたように
瑞樹の薄い陰毛を濡らして広がっていくのがわかった。

(…美味しい)

瑞樹は素直に思った。

室生の男根の味。
美味しいと思った。

加齢臭
尿の匂い、
亀頭のカタチ、
噛んだときの感触…。

そういうものすべてが、
夫の勇一のを口にふくんだときよりも
瑞樹を強くその気にさせた。

それは同時に
(この人の子供を産みたい)
という衝動につながる気がした。

理屈や合理的なものは何もない。
ただ子宮を持った生き物の刹那的な感情だった。

室生の掌が瑞樹の小さな背中をそっと撫でた。

その背中は、唇をすぼめて肉棒を絞るように
上下に動く瑞樹の頭のリズムに合わせて波打っていた。

睾丸も頬ばりたいと瑞樹は思ったが、
トランクスから引き出すのは
少し座った姿勢では無理だった。

頭の上、室生の荒くなった鼻息が聞こえていた。

このまま口に出して飲みたいという気持ちと、
膝の上にまたがって、
蜜道に挿れてほしいという気持ちが交錯した。

白濁した室生の汁には、
いったい何匹の精子が泳いでいるんだろうか。

それが膣の奥に放たれ、
卵子まで泳ぎついてくれるのだろうか。

ウィバイブ4の痺れの中で、
そんな想像をしていた瑞樹の口に、
いきなり粘りのある青臭い汁が広がった。

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