20話 『不自然な交わり』

昨日までの雨と風が嘘のような快晴になった。

空は青く広がり、
千切れたような雲がゆっくりと流れている。

瑞樹はたまった洗濯物を
ベランダに出て物干しに干した。

サンダルに残っていた雨の雫が
素足に冷たかった。

下腹部が熱っぽく、
どこか重い感じがした。

一晩に二人の男に抱かれ、
漲った男根を挿れられた経験は
初めてのことだった。

一人は室生という老作詞家、
そして夫の勇一。

勇一とのセックスは予定外だった。

何故、突然に求めてきたのかはわからない。

きっと自分より遅く帰宅した妻、
その妻の昼間とは少し違う雰囲気、
ぎこちなさを感じて、
抱いてみる気持ちになったのだろうか。

いつもなら、

「…しゃぶって」

「…上に乗って」

「…口に出していい?」

「眠いよ。もういいだろ?」

と、一方的に言って瑞樹を落胆させるのだが、
昨夜に限っては、勇一のほうが攻めてきて、
瑞樹はただされるままだった。

快感はなかった。

蜜道に男根が挿ってきたとき、
まるで2時間前にそこにあった室生の男根を、
亀頭で探られているような気がした。

(…早く出して終わってほしい)

夫とのセックスで
そんなふうに心の中で思ったのも
初めてのことだった。

勇一は妻にフェラも求めず、
ベッドに入るなり、いきなり愛撫を始めてきた。

「ど、どうしたの?」

普段はクンニなどしてくれないのに、
乳首から腹、
下腹部へと唇を這わせてきた。

花びらに唇を押しつけられたとき、
さすがに夫の頭を押さえて腰を引いた。

それでも勇一はやめようとはしなかった。

ウィバイブ4が吸い付いていた場所を
舌でなめられた。

室生の男根がおさまっていた蜜道に
舌を挿れられた。

ホテルで、自宅の浴室で
よく洗っておいてよかった。

いつもより濡れるのに時間がかかった。

勇一はパジャマとトランクスをずり下げ、
勃った男根の先に自分の唾をまぶして濡らし、
妻の左の足首を担いだ体位でいきなり挿れてきた。

「ああっ」

喘ぎ声の芝居も、
きっと結婚してから初めてのことだった。

自分の人差し指の関節を噛み、
顔をそむけて切ない表情をした。

勇一はそんな妻の顔を見下ろしながら、
親指で萌芽をいじり、
腰を前後に激しく振り続けた。

(この瞬間、室生は私から逃げたんだ)

と、同じ瞬間、
勇一の動きは止まり、
陰部と陰部を強く押しつけた。

半分萎えた淫汁まみれの男根を抜いて、

「えーっと、ティッシュは」

と呟いた。

瑞樹は腰をひねり、
ベッドの下に落ちたティッシュの箱に手を伸ばし、
三つ、四つと重ねてつまんで勇一に渡した。

瑞樹の花びらから、
ゆっくりと練乳のような精液が
蕾のほうへあふれて落ちていった。

自分の男根をティッシュで拭きながら、
勇一がその精液を指ですくい、
もう一度蜜道の奥へズブリと押し戻した。

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