お客様N(4) | 成田の半生

成田は女子大生の股間をむさぼるようにしゃぶり続けながら、手を上に伸ばす。
由美のDカップの乳房を揉みくちゃにしてその弾力を存分に味わってから、乳首をいじる。

由美の嬌声はますます大きくなる。
「いや、だめ、ほんとに……」

しかしその興奮の真っ最中、成田は急に興味を失ったように行為をやめた。

女子大生から手と口を離し、のっそりと身を起こす。
床に転がっていた暗視ゴーグルを手探りで見つけ、そこに付いているマイクに小声で「終わり」とつぶやく。
それを聞いて、隣室にいる秘書の玲子が指示をしたのだろう。
暗闇の中、また添島と女子大生の絡み合うチュパチュパという音が響く。

このまま女子大生を帰しては、かえって不自然だ。
続きをするのが普通であろう。

成田が隣室に戻りかけたとき、背後で「ああーっ」という由美の大きな声がした。
おそらく挿入したのだろう。
成田はそれを聞き、憎々しげに顔をゆがめてから隣室に戻った。

「だめじゃ。興奮はしたんじゃが、いっこうにモノが固うならん」
別室に戻ってから成田は言った。

固くなれば、そのまま女子大生に挿入するつもりだった。
秘書の玲子は、黙って頭を下げた。

成田信光。46歳。
事業で成功した、富豪である。

経済的には何一つ不自由しない生活を送っていたが、数年前からED気味になり、この1年間はほとんど勃起することさえなくなっていた。

医師の治療も受けていたが、それとは別に独自にやっていたのが、今日のようなプレイだった。
素人女性をナンパさせ、見ている前でセックスをさせる。
時には成田自身も参加する。
そういう変態的行為によって強い性的刺激を受け、ED克服をもくろんでいた。

成田は素人娘と体の関係に至る過程が好きだった。
だからわざわざ観察用の部屋を用意し、女を口説くところからやらせている。

今日もその役割を見事に果たした若い男・添島は、成田がこの「仕事」のためにだけ雇った人間だった。
元々は東京でホスト兼AV男優をしていたのを、秘書の玲子がスカウトしてきた。
東京での収入の1.5倍の報酬を出すと言ったら、喜んで引き受けた。

その秘書・江崎玲子は、以前は成田の愛人のうちの一人だった。
成田の性機能が衰えてからは多くの愛人と手を切ったのだが、玲子は実務能力が優れていたので、秘書として残ってもらっていた。
若い女をこんな山奥に居続けさせているのだから、彼女にも多額の報酬を払っていた。

成田の家は元々、ここ矢掛町で代々の大地主だった。
土地を貸したり切り売りするだけでも充分裕福だが、信光の代になって幸運が訪れた。
巨大な工場群を作るため、大メーカーが土地を売ってくれと申し出てきた。

巨額の現金を手に入れた成田は、運用を始めた。
父母はすでに亡くなっており、家の運営は成田の自由だった。

岡山県内の市街地で土地投機をし、成功した。
さらにふくれあがった資金を元に、成田は投資会社を立ち上げた。

岡山市内に事務所がある。
総勢10人ほどの少数ながら、証券会社などから引き抜いた精鋭が日々資産運用をおこなっている。

業績は順調で、その結果がこの矢掛町の豪邸でもあった。
今は東京や大阪にも、土地を持っている。

成田は基本的に矢掛町の邸宅にいるが、引退したわけではない。
パソコンを通じて事業の状態を常にチェックし、時々社員に指示していた。

そういう、幸福と充実の絶頂期にいた40代なかばに、突然ED症状に襲われた。
成田にとっては衝撃だった。

今はある意味本業よりも、ED治療に執念を燃やしていた。

One Response to “お客様N(4) | 成田の半生”

  1. […] ったそれをまた布団の中に差し入れ、萎えたままのペニスにグリグリと押しつけた。 […]

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