お客様N(28)|壁

しかし事態は、そう簡単に
ハッピーエンドには向かわなかった。

成田はこの日あれほどの快感を感じながら、
射精にまで至らなかったのである。

何度もイきそうになった。

しかし頂上に達しようとするたびに
壁に跳ね返された。

エリカも不思議がり、
もしかすると気がつかないうちに
射精かもしれないと言ったりした。

しかしシーツの上には
散ったローションと汗以外、何も無かった。

いくら快感を感じているとはいっても、
何十分も手コキとペニバンの
ピストン運動を続けるわけにはいかない。

次第に摩擦のし過ぎによって
ペニスが赤くなり、
痛さの方が上回るようになった。

しばらく休み、再開したが、
やはり射精には至らなかった。

成田は失望したが、
しかし事態が大きく進展したことは
間違いなかった。

ほとんど勃たなかったものが、
全盛期を想起する固さにまでなったのである。

それだけでも成田にとっては涙が出るぐらい、
嬉しいことだった。

こうなれば、
射精できるのも時間の問題だろう。

成田はそう思った。

ところが、そうはならなかったのである。

エリカと成田の二回目のプレイは、
ちょうど一週間後におこなわれた。

この時も成田は、
ペニバンを突き立てられて
悶絶するほど快感を感じながらも、
射精しなかった。

久しぶりの激しい勃起だから、
まだ体が慣れてないのかもしれない
と成田は思った。

エリカも残念がった。

3回目、そして4回目……
結果は、同じだった。

4回目の時は、エリカは成田のモノを
体内に受け入れることまでしてくれたのである。

エリカとしても、
プロの女王としての意地があったに違いない。

成田を仰向けに寝かせ、
見た目状はまったく問題ない成田のペニスの上に、
自らの腰を下ろしていった。

懐かしい女体の中の粘膜を感じながらも、
成田がエリカの体内で脈動し、
液体がほとばしることはなかった。

エリカはプロの技を駆使し、
道具もいろいろ変え、
実際快感を高める効果があった。

しかしそれも、射精を呼び起こすことはなかった。

成田は焦りを感じ始めた。

絶望感も、じわじわと黒いしみのように広がってきた。

勃起しても射精しなければ、
その喜びは半減、いや半分以下である。

むしろ高まった快感を解放できず、
欲求の生き場所を無くすという意味で、
悔しさ、腹立たしさの方が上回るかもしれない。

方向性が間違っているとは思えなかった。
以前は添島につれてこさせた女子大生や
主婦の体を散々もてあそんだが、
それよりもSMプレイの方が興奮できた。

勃起もした。

何かあと一工夫いるのかもしれない、
と成田は思った。

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