お客様N(24)|イントロダクション

二人は成田の寝室に入った。

いつものプレイルームは
「成田が見る」という目的のためのものだから、
成田自身がプレイする今回は使う必要がない。

寝室というよりは
「居間にベッドが置いてある」
という感じのその広い部屋にはソファもある。

エリカは先にソファに座ると、
成田に対面に座るよう促した。

「リラックスしてください……。
ではまず、お話しましょう。
先日の株価暴落ですか、大変でしたね」

予想外の話題が出て来て、成田は面食らった。

その話から始まり、矢掛町のこと、
成田の子供時代のことなどを雑談した。

しばらくすると、エリカが聞いてきた。

「それで、そもそも社長さんが
SMに興味を持たれたのはどのようなきっかけからですか?」

「それはその……
たまたま見たアダルトDVDがSM関連のもので……」

この辺の事情は
玲子から伝わっているはずなのだが、
エリカはあえて聞いてきたのかもしれない。

成田は自分のED状態と
性機能回復計画のことを話し、
エリカは初めて聞くかのように
うなずきながら聞いた。

聞き終わると言った。

「それではその、
残念な状態になっている物を拝見しましょう。
見せてもらっていいですか」

「は?」

「ですからその、
社長さんの物を拝見します。
ズボンと下着をお脱ぎになって下さい」

「…………」

成田は戸惑った。
プレイをするという合意があって
男女両方が服を脱ぐ過程ならいいが、
一方がただ見られるためだけに脱ぐというのは、
なかなかできるものではない。

「おいやですか?」

成田はハッとした。

エリカの目から、
談笑していた時の暖かみが消えていた。

瞳には、青白く冷たい氷が張っているかのように見えた。

その目に射すくめられてまた、
成田の背中や腰のあたりから
ゾワッとした感じがはい上がってきた。

「は、はい」

成田は武器で強制されたかのように、
急いでズボンと下着を脱いだ。

さらにソファ上に足を上げ、
M字開脚の状態にさせられた。

エリカは膝をつき、
金色に染めた髪と薄い瞳を股間に近づける。

息がかかるぐらいの距離で、
上から下から、成田のペニスと睾丸
なめまわすように見る。

成田の顔と交互に見続ける。「

ほう……確かに元気がないですね」

成田は頬を赤くして、顔をそむけた。

この、モデルのような顔と体を持った
美しい女に一方的に見られ、
性的不具合を馬鹿にされている。

成田は羞恥し、怒りも感じたが、
しかし怒りを上回る快感の感覚が発生し、
それが少しずつ自分の下半身へと
流れ込んでいくのを感じていた。

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